巴里だより その二 | 葉的MANHATTAN☆HOUR
<< 巴里だより その一 | main | 巴里だより その三 市場へ >>
巴里だより その二

【2016.04.11 Monday 06:15
街を歩いていくと河に出る、というのはいいものですね。巴里は街の真ん中にセーヌ河が流れています。今回は左岸に滞在しているので、右岸に足を運んでみました。
 

左は大観覧車、右は3000年昔に作られ、エジプトからフランスに運ばれた、ルクソール王朝のオベリスク。

 
エッフェル塔やルーブル美術館など「ザ・巴里の名所」なところには、以前この街を訪れた際に足を運んでみたのですが、コンコルド広場に立つのは、はじめてです。大きな観覧車と「クレオパトラの針」と呼ばれるルクソールのオベリスクが印象的。巴里のオベリスクは19世紀初頭、エジプトとスーダンを統治していたムハンマド・アリーから贈られたそうです。この場所、コンコルド広場は、かのフランス革命の際にルイ16世やマリー・アントワネット女王が処刑された場であったという…。



コンコルド広場から、三角屋根とコリント式列柱が印象的なマドレーヌ寺院を眺めて。

 
そしてコンコルド広場の隣はジュー・ド・ポーム(球戯場)。えっ、あの、国民議会を締め出された第三身分の議員が集まったあのジュー・ド・ポームですか? ジュー・ド・ポームの誓い。雨降る中、議場を締め出されても、我々は屈しない…母国フランスの圧倒的大多数の国民、平民身分を代表する議員なのだから…!
 
 と、思わず「ベルばら」の世界に瞬間移動してしまったのですが、フランス革命において重要な役割を果たしたジュー・ド・ポームはベルサイユ宮殿のそばの、別の球戯場だったのですね。そうかそうか。
 
マドレーヌ広場からサントノレ通りを歩きました。高級ブティックが並ぶ…ものの、あまり高級ブティックには興味がないので「そうかそうか」と言いながら通り過ぎます。しかし空気が悪い。排気ガスでしょうか、「臭いがする」くらい、空気が悪いのです。帰ったらうがいをしよう、と思いながら歩くこと十数分。ああよかった、やっと見つけた! このお店を探していたのです!


 
アスティエ・ドゥ・ヴィラット。紐育や東京にも輸入販売しているお店がありますが、割れ物を輸入するための手間もあるのでしょうか、なかなか手の出ないお値段なのです。巴里でも高いかもしれないけれど、とりあえず覗いてみよう。そんな気持ちで入ってみました。
 

 
やっぱり素敵! ここの陶器は薄く硬質な質感ながら、手作りっぽさがあたたかくて、ひとつひとつ少しずつ違う感じも好ましい。店の奥にはもうひとつ部屋があって、美しいお皿たちが並んでいます。割れものに囲まれているので、思わずそろそろ歩いてしまう。
 

 
表の部屋と奥の部屋をつなぐ細い廊下からちょこんと入る小さな部屋に、印象的な猫たちがいました。「Setsuko」コレクション、と書いてある。セツコ…。なぜ日本人女性の名前なの? と聞いてみたら、「これは、日本人のアーティストの名前なのです」



ああ、もちろん! それは、バルテュス画伯夫人、節子さんとアスティエが協力して作ったシリーズなのでした。(道理で、猫の気配に見覚えがあると思った。)

美しいお皿を連れて帰りたかったけれど、紐育のわがアパートは、キッチンもひとりサイズ。なので、手のひらに乗るような小さなボウルと小皿をふたつ、買いました。さすが本店。お値段もなんとか手の届く価格でしたよ。

 
サントノレ通りを歩いたら少し疲れてしまったので、セーヌ河を眺めながらひとやすみすることにしました。地下鉄に乗って、サン・ルイ島へ。巴里の真ん中を流れるセーヌ河のそのまんなか、ちょうど巴里の「おへそ」(ちょっと右寄り)にあたるところに、ふたつの島があります。西側のやや大きな島は、ノートルダム大聖堂のあるシテ島。左側のやや小さな島は、サン・ルイ島。目指すのは、このサン・ルイ島にあるアイスクリーム屋さん、ベルティヨン
 
ケーキよりはお酒という辛党のわたしですが、アイスクリームはなぜか好きで…なかでも、ベルティヨンのアイスクリームは、世界でいちばんおいしいと思っています。米国のアイスクリームはクッキーやナッツ、チョコレートなど歯触り舌触りの違う混ぜものが多いのですが、アイスクリームはシンプルに、ひとつのフレーバーを楽しむのが好きです。ベルティヨンのアイスクリームはいまでもサン・ルイ島のお店の地下で作っている、というだけあって、フレッシュでシンプル。小さめのスクープで掬うところも、たくさんは食べられない身としてはありがたい。


左はクリームベースのアイスクリーム、右はソルベ。
塩キャラメル、ヌガー風味のチョコレート、「クレオール」というのはラムレーズンのアイスクリーム。ほろ苦チョコレートのソルベや、薔薇の香りの木苺のソルベもあります。

 
あれこれ迷ったのですが、マロングラッセと「高知の柚子」のふたつを選びました。
っていうか、「高知の、柚子」! がんばれぇ〜、となぜか声をかけたくなってしまう。

「高知の柚子」はソルベではなくフローズンヨーグルト仕立て。爽やかながらも適度にまろやかで、歩き疲れた身体も心もすぅっと軽くなるよう。

 

ふたつでもこんなに小さめだから、食べやすい。お値段はふたつで4.5ユーロとなかなかですが、食べてみると素材がフレッシュなんだな、と思うすっきりとした味わい。

 
セーヌ川の向こう岸では、結婚式らしきふたりが...。
どうぞ、お幸せに!



 
「巴里は移動祝祭日だ」と云ったヘミングウェイの言葉を思い出しながら、まだまだもう少し、気ままな巴里の旅を続けます。


 
author : watanabe-yo
| Living | comments(4) |

この記事に関するコメント
葉さんの食べ物リポートは
本当に おいしそうです..ε-(´∀`

白い食器美しいですね
大事そうに持って帰る葉さん想像しました
| 桜 | 2016/04/12 11:31 AM |
葉さま。
パリ紀行第二弾ありがとうございます。
なんと!パリにも招き猫が!
このお店、高級品なのにお皿やコップの並べ方カッコいいですね〜
用の美といいますか、日々人が使うものっていう感じがします。
アイスには高知の柚子!
自分は愛媛県の出身なんで、なんかうれしい!
「高知の柚子!頑張れぇ〜っ!」
そういえば高知の農協が作ってる柚子のジュースもあるんですが、柚子とハチミツだけでつくってあって、それもなかなかおいしいですよ〜&#9835;
パリを楽しんでる様子。こちらまでワクワクしてきます。
いつも素敵な体験のおすそ分け、ありがとうございます〜。
| EIKI | 2016/04/13 1:58 AM |
桜さん

ふふっ、だって巴里の食べもの、ほんとうに美味しいんだも〜〜ん!

アスティエのお皿、お店のひとが「飛行機に乗るなら、しっかり包装するね」と頑丈にパッキングしてくださり、無事に持ち帰ることができました!


EIKIさん

高知の柚子、なんと、ル・ボン・マルシェという百貨店の食料品売り場でも、「高知の柚子すりおろし」という(しかもフランスの会社が出している)ものを見つけたくらい。かなり注目されているようです。

フランスみやげばなし、まだもう少し続きますからね〜、楽しんでいただけると嬉しいです!
| 葉 | 2016/04/26 12:15 AM |
素敵なレポート有り難うございました。
よし!アイスクリームは決まったわ(笑)
わたしもいくわ
| M | 2016/04/26 8:15 AM |
コメントする










渡辺 葉
NY&NJ attorney
writer
translator
interpreter