スタンフォード大学 強姦事件被害者の声明文(全訳) | 葉的MANHATTAN☆HOUR
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スタンフォード大学 強姦事件被害者の声明文(全訳)

【2016.06.13 Monday 07:54

今回は、いつもと少し違う投稿です。わたしのTweetをご覧になっている方はご存知かもしれませんが、2015年に起こったスタンフォード大学キャンパス内における性暴力と、裁判を行なったサンタクララ郡裁判所の量刑判決について、現在米国では大きな論議が巻き起こっています。

今回は、以下ざっと事件の概要を記すとともに、量刑判決で被害者自身が読み上げた声明文を全訳し掲載します。
(この後、加害者であるブロック・ターナーの声明文、加害者の父親の声明文、それに答える市民からの声明文、また米国副大統領バイデン氏の被害者を支援する公開書簡なども翻訳したいと思っています。)

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事件の概要
2015年1月:被害者、妹と一緒にスタンフォード大学のフラタニティ・パーティー(男子学生の社交クラブが主宰するパーティー)に行った後、酩酊し意識を失った状態で加害者のブロック・ターナーに強姦されていたところを目撃される。

2016年3月:サンタクララ郡法廷にて、陪審員12人(男性8人、女性4人)全員一致で、ブロック・ターナーは性暴力三訴因すべてに「有罪」と評決。この罪状は、最低2年、最高14年(通常は4〜8年)の実刑判決、つまり刑務所での禁錮を伴う。しかし当該法廷のアーロン・ペスキー判事は、花形水泳選手であるターナの「将来に影響を及ぼす」として、わずか6か月、しかも郡留置場の禁錮という大幅な減免量刑を言い渡した。

以下の声明文は、この量刑判決にて、被害者自らがターナーに向けて、また法廷に向けて読み上げたものである。

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裁判官様、

 もし出来るのなら、この声明の大部分において、被告に直接話しかけたいのです。

 あなたはわたしを知りません。でもあなたはわたしの中に入った。わたしたちが今日、ここにいるのは、それが理由です。
 2015年の1月17日、我が家では静かな夜でした。父が夕食を作ってくれ、週末に家に帰ってきていた妹と一緒に食卓につきました。わたしは毎日仕事をしていたから、そろそろ就寝の時間でした。一人で家に居ようと思っていました。妹が友達とパーティーに行く間、家でテレビを見たり読書をしたりして。でも妹と過ごすのは久しぶりだし、他にすることもないから、家から10分の所でやっているパーティーにでも行ってみようかなと思ったのです。馬鹿みたいに踊って、妹を恥ずかしがらせちゃおう、と。大学生のコドモたちは歯科矯正具をつけてるかもね、なんて冗談を言いながら向かいました。妹は、フラタニティ[男子学生の社交クラブ]のパーティーに行くのに図書館の司書みたいな格好だと、わたしのベージュのカーディガンを笑いました。そのパーティーではわたしはきっと一番の年長と分かっていたから、わたしは自分のことを「お母さん」と言って笑いを誘いました。変な顔をしておどけたり、安心しきって、強いお酒を早く飲みすぎたんです。大学以来、あまりお酒が飲めなくなっていたことも忘れて。

次に気づいたとき、わたしはどこかの廊下の担架に寝かされていました。手の甲と肘には乾いた血と絆創膏。きっと転んでしまい、キャンパスの看護室にいるのだと思いました。とても冷静な気持ちで、妹はどこだろうと考えました。郡の副検事が来て、あなたは襲われたのだと言いました。わたしはまだ冷静な気持ちで、間違った相手にお話しされているのでは、と言いました。あのパーティーでは、誰も知っている人はいませんでしたから。やっと洗面所に行くことが許され、病院でもらったズボンを下ろし、次に下着を下ろそうとしたとき、そこには何もありませんでした。今でも覚えています。この手が自分の肌をかすめて、あるはずのものが、そこになかったのです。見下ろしてみました。何もなかった。そこにあるはずの薄い布地、わたしの性器を外の世界から隔て守るものは無くなっていて、わたしの中のすべてがその時、沈黙に沈みました。あの気持ちを表現する言葉は、今もわたしには見つかりません。

息をし続けるために、わたしは考えました。警察が証拠を押さえるために鋏で切ったのだろう、と。その時、松の葉が首を引っかいて落ちるのを感じて、わたしは松葉を髪から取り除き始めました。樹の枝から松葉が頭に落ちてきたのだなと思いました。頭が、身体に叫んでいました。倒れちゃいけない、と。身体が叫んでいたからです。たすけて、たすけて、と。

部屋から部屋へと、松葉を落としながら、毛布にくるまって歩きました。どの部屋にも、わたしのいたところに、小さな松葉の山を残して。「強姦被害者」と書かれた書類にサインするよう言われ、何かが本当に起きたのだ、と思いました。わたしの服は没収されていて、裸で突っ立っている中、看護師たちは定規でわたしの身体のあちこちの擦り傷を測り、写真を撮りました。看護師二人と三人で髪から松葉を梳きとって、ひとつの紙袋は六つの手が集めた松葉でいっぱいになりました。わたしを落ち着かせるために、彼らは言いました。これはただの植物・動物の類、植物・動物の類なのだと。わたしの膣と肛門には何本もの綿棒が差し込まれ、注射をされ、薬を飲まされ、足を広げられて写真を撮られました。長い尖った嘴のようなものを突っ込まれ、わたしの膣は冷たくて青い塗料を塗られました。傷を調べるためです。

こんな数時間の後、シャワーを浴びていいと言われました。流れ落ちる水の下で立ち尽くし、自分の体を調べながら、決心しました。こんな身体はもういらない、と。自分の身体が怖かった。何が入っていたのかもわからない。汚されたのか、誰が触ったのか。上着を脱ぐみたいに身体を脱ぎ捨てて、病院やすべてのものと一緒に置き去りたかった。

その朝は、ただこう聞かされました。わたしはダンプスター[訳注:大型ゴミ容器]の後ろで発見されたのだと。誰か知らない人に強姦された可能性があるのだと。HIVの再テストを受けた方がいい、なぜなら結果はすぐには判らないから、と。でも今はとにかく家に帰って、いつもの生活に戻りなさいと。それらの情報しか与えられず、世界に戻っていく気持ちが想像できますか。看護師たちはぎゅっと抱きしめてくれ、わたしは病院を出て駐車場に歩いて行きました。病院でもらったスエットの上下を身に付けて。わたしの持ち物は、ネックレスと靴しか返してもらえなかったから。

妹が迎えに来ていました。涙と苦しみでぐしょぐしょに歪んだ顔で。本能的に、すぐに、彼女の心の痛みを取り除きたいと思いました。妹に笑いかけて、言いました。見て、わたしはここよ、わたしは大丈夫、すべて大丈夫、わたしはここにいるわ。髪は洗ったからきれいよ、病院のシャンプーは変なシャンプーだったけど、落ち着いて、わたしを見て。見て、このおかしなスエットパンツとスエットシャツ。体育教師みたいでしょ、さあ家に帰って何か食べましょう。

妹は知りませんでした。スエットスーツの中は擦り傷と絆創膏だらけ、わたしの性器はヒリヒリと痛くて、あれこれ突っ込まれたせいで奇妙な暗い色に変わり、下着はどこかに行ってしまったこと、しゃべり続けるには、わたしはあまりにも空っぽになっていたことを。恐怖に怯えていたことを。ぼろぼろになっていたことを。その日、家に帰って、妹は何時間もわたしを抱きしめていました。

わたしのボーイフレンドは何が起こったのか知りませんでしたが、その日に電話をかけてきて言いました。「昨晩、きみのこと心配してたんだよ。びっくりした。無事に家に帰れたかい?」 怖くなりました。あの晩、記憶を失う中、彼に電話をかけて意味不明のメッセージを残したと初めて知ったのです。わたしがちゃんと喋れていなかったから、彼はわたしを心配していたこと、何度も妹を探しに行けと彼がわたしに言っていたこと。彼はもう一度言いました。「昨晩、何があったの? 無事に家に戻れた?」 わたしはイエスと答え、泣くために電話を切りました。

ボーイフレンドや両親に告げる準備など、出来ていませんでした。実はダンプスターの裏で強姦されたかもしれないのだと。誰からいつどうされたのかもわからないのだと。もしもそれを告げたら、彼らの顔に恐怖が浮かぶのを見るでしょう、そしてわたし自身の恐怖が10倍に膨れ上がるでしょう、だから何もなかったのだというふりをしたのです。

考えないように努めたけれど、それはあまりにも重くて、喋ることも、食べることも、眠ることもしなかった。誰とも話しませんでした。仕事の後は誰もいないところに行って、叫びました。喋らない、食べない、眠らない、話をしない、そしてわたしが最も愛しているひとたちから離れて、ひとりぼっちになりました。事件の後一週間、あの夜のことも、わたしに何が起こったかについても、電話もなければアップデートもありませんでした。あれが悪夢ではなかったことを示すたったひとつのシンボルは、わたしの引き出しに眠る病院のスエットスーツでした。

ある日仕事場で、携帯電話でニュースを見ていました。その時、一つの記事が出てきました。その記事で読み、はじめて知ったのです。わたしは発見されたとき意識を失っていたこと、髪はぐしゃぐしゃになり、長いネックレスが首に巻きついていたこと、ブラはドレスから引っ張り出され、ドレスは肩から下ろされ、下はウエストの上まで捲り上げられ、腰からブーツまで丸裸で、足を広げられ、誰か知らない人から異物を突っ込まれ、犯されていたことを。自分に何が起こったのか、そうやって知ったのです。仕事場のデスクで読んだ、新聞記事の中で。世界中のみんながそれを知ったのと同じ瞬間に、はじめて知ったのです。わたし自身に起きたことを。その時にやっと、髪に絡まっていた松葉の意味がわかりました。樹から落ちたのではなかったのです。そのひとがわたしの下着を取り去り、その人の指が、わたしの中に押し込まれたのだと。その人、が誰かも知らないのに。今でも誰なのか知らないのに。こんな風に自分のことを読んで、思いました。これはわたしじゃない、と。

わたしであるはずがない。この情報を消化することも、受け入れることもできませんでした。わたしの家族がこのことをネットで読むなんて想像もできませんでした。わたしは読み続けました。次の段落で読んだものは、決して許すことができません。その誰かによれば、わたしはそれを「喜んだ」のだと。「喜んだ」のだと。ここでもまた、この気持ちを表す言葉が見つかりません。

記事の終わりに、わたしがどんな風に性的暴行を受けたのかという詳細の後で、その記事はその誰かの水泳記録について触れていました。彼女は発見されたとき息があったが呼びかけても無反応で、赤ん坊のように丸くなった身体から約15センチ先に下着が転がっていた。ちなみに彼は水泳の名手なんです、と。

お望みならわたしのマイル記録時間も入れたらいいでしょう。それが問題なのなら。わたしは料理が得意ですが、それも入れたらいかが? いちばん後に関係ないことを放り込んで、そこで起こった胸の悪くなるようなこともすべて帳消しってことですね。

その報道が出た晩、わたしは両親に言いました。襲われたの、と。ニュースを見ないで、あまりに酷いから。でも、わかって、わたしは大丈夫、ここにいるわ、わたしは大丈夫だから。けれどもそれを伝えている途中に、母はわたしを支えなければなりませんでした。立っていることができなかったんです。大丈夫なんかじゃなかった。

その事件の晩、その彼は、わたしの名前も知らないと言った。ずらりと並んだ中からわたしの顔を識別することもできないし、何かやりとりしたかも言えないし、言葉もなく、ただ踊ってキスをした、と。ダンスというのは可愛い言葉ですね。指を鳴らしてくるりと回るダンスでしょうか、それとも混み合った部屋で身体を寄せて蠢めいていただけ? 相手の顔にぞんざいに唇を押し付けることをキスと呼ぶのですか? 刑事が彼に、その女性を寮の部屋に連れ帰るつもりだったか尋ねたとき、彼はノーと言いました。どうやってダンプスターの裏に行ったのか尋ねられ、彼は知らないと言いました。パーティーでは他の女性にもキスをしたと彼は認めました。そのうちのひとりはわたしの妹で、彼を押しのけたのだと。誰かとやりたかったのだと彼は認めました。わたしは群の中の傷ついた一頭だったのです。一人きりで狙いやすく、自分の力で抗うこともできなかった。だから彼はわたしを選びました。

時には、もし自分があの場にいなかったら、こんなことは起こらなかったのだと考えることがあります。でも、否、と気づくのです。同じことが起こっていただろう。被害者が別の人だっただけで。これから四年間、酔っ払った女の子やパーティーの毎日を過ごすのなら、そしてもしそれをこんな風に始めるのなら、それが続けられなくなったのは正解でした。

事件のあった晩、彼は言いました、彼女が喜んでいると思った、だって彼女は僕の背中を撫でたから。背中を撫でた。わたしが合意したとは一言も言わず。言葉を交わしたとも一言も言わず。背中を撫でた、と。

公に報道されたニュースの中で、わたしは知りました。わたしのお尻と性器は外に晒され、乳房は誰かにいじくられ、誰かの指とともに松葉や土までもがわたしの膣に突っ込まれていたのだと。わたしの肌と頭はダンプスターの後ろの地面にこすりつけられて、勃起した大学一年生が、意識を失ったわたしの半裸の身体に跨り犯していたのだと。でもわたしには記憶がないのです。だからどうやって「喜んで」なんかいなかった、と証明しろというのですか。

これが裁判になるなんてありえないと思いました。証人もいる。わたしの身体には土が突っ込まれ、犯人の彼は逃げ出し、捕まえられたのだから。和解し、正式に謝罪して、お互いに別々の人生をまた生きるのだと。でもそうではありませんでした。強力な弁護士を雇い、専門家の証人を雇い、私立探偵を雇ってわたしの生活を調べ上げ、反証に使うつもりだと聞かされました。わたしの証言で一致しない部分を洗ってわたしと妹の話を嘘と決めつけるために。この性的暴行は単なる「誤解」だったと証明するために。ただ彼は「混乱していた」だけなのだと、世界を説得するために。

あなたは襲われたのだと言われましたが、それだけでなく、あなたは覚えていないから、技術的に言えば、合意していなかったと立証することもできないと言われました。そのことでわたしは歪み、傷つき、壊れかけました。外で、公の場所で襲われ、強姦されたのに、それが暴行になるのかどうかもわからない。そう告げられて困惑する悲しみがわかりますか。それはおかしいと、何かがおかしいと、それを示すのに一年間、戦い続けました。

もしかしたら勝てないかもしれない、心の準備をしてねと言われたとき、わたしは言いました。そんな心の準備は出来ません、と。わたしが意識を取り戻した瞬間から、彼は有罪でした。彼から被った傷を無かったものにすることは、誰にもできません。

最悪なことに、こんな警告も受けました。あなたは記憶が無いのだから、筋書きを書くのは彼だ、と。なんでも言いたいことが言える、そして誰もそれに挑戦できない。わたしは力も無く、声も無く、守るものも無い。記憶を失っていたことは、わたしに対して不利に使われるだろう。わたしの証言は弱く、不完全で、勝てないのではないかと信じ込まされました。そうしたことで、ひとはどれだけの傷を負うか、判りますか。彼の弁護士は陪審に言い続けました。彼女は覚えていない。だから信じられるのはブロックの言葉だけだと。その無力感は、傷になって残っています。心を癒すために時を過ごすのではなく、わたしは恐ろしい細部まであの晩のことを思い出そうとして時を過ごしました。ずかずかと踏み込むような、攻撃的でわたしの隙を突こうとし、わたしや妹から少しでも矛盾した答えを引き出してはわたしの答えを歪めるような弁護士の尋問に、準備するために。彼の弁護士は、擦り傷を負っていたことに気づきましたか、と尋ねる代わりに、こう尋ねました。擦り傷を負っていたことにさえ気づかなかったんですよね? それは、わたし自身が自分を信じなくなるよう仕向けるための、戦略のゲームでした。性的暴行があったことは明白なのに、わたしは法廷でこんな質問に答えなければなりませんでした。

年齢はいくつ? 体重は? その日に食べたものは? 夕食に何を食べたんですか? 誰が作った?夕食時に何か飲みましたか? 飲んでない? 水さえも? いつ飲みました? どのくらい飲みました? どんな容器で? 誰からその飲み物を受け取りました? いつもどのくらい飲むんです? このパーティーに連れて行ったのは誰? 何時に? 正確に、どこで? 何を着ていたんですか? なぜこのパーティーに行ったんです? そこに着いて何をしました? 本当にそうしたんですか? 何時にそれをしたんですか? このテキストメッセージはどういう意味ですか? 誰に送信していたんですか? いつオシッコしました? どこでオシッコしました? オシッコしたとき誰が側にいたんですか? 妹さんが電話したとき電話はサイレントにしていたんですか? 自分でサイレントにしたのか覚えていますか? 本当ですかだってあなたは証言録53ページで鳴るように設定していたと言ってますよね。大学のとき飲酒しましたか? パーティーアニマルだったんですか? 何度くらい意識を失いました? 社交パーティーにも行きましたか? ボーイフレンドとは本気でつきあっているんですか? 性行為もしますか? いつデートし始めたんですか? 浮気しようと思ったことは? 浮気歴はありますか? 彼に報いようと思ったって、どういう意味ですか? いつ目覚めたのか覚えていますか? カーディガンを着ていましたか? カーディガンの色はなんですか? あの晩のことそれ以上覚えていないんですか? ああもういいです、後はブロックに証言してもらいますから。

研ぎ澄まし尖った質問が矢のようにわたしに降り注ぎ、私生活、恋愛、わたしのこれまでの履歴、家族のこと、それらを解剖し解体し、虚ろな問いが瑣末な詳細をほじくり出してこの男に言い訳を与えようとしました。わたしの名前さえ尋ねようとしなかった男、わたしを見てからたかが数分後にわたしの服を脱がせた男に。身体が襲われた後、わたしはわたしを攻撃すべく研ぎ澄まされた質問の矢に襲われました。ほら見ろ、彼女の言っている事はおかしい、頭がおかしいんだ、アル中に違いない、ヤられたかったんだろ、彼は運動選手だし、ふたりとも酔っていたし、どうでもよかった、彼女が覚えている病院のことなんて事件の後の話で、そんなこと考慮するにも足りない、ブロックは失うものが大きいから、大変な目に遭っているんだ。

 

そして彼の証言になりました。そこでわたしは、更なる被害に晒されました。もう一度言いますが、事件の後、彼はわたしを寮の部屋に連れ帰るつもりなんかなかったと証言しました。なぜダンプスターの後ろにいたかも知らないと。気分が悪くなったので帰ろうと思った、そうしたら突然追いかけられて投げ出された、と。でもその後、彼は知ったのです。わたしが記憶を失っていたことを。

そして一年後、突然、新しいシナリオが浮上しました。ブロックは奇妙な新しい理論を打ち出したのです。下手に書かれた安っぽいアダルト小説みたいに。キスをして一緒に踊って手をつないで地面に転がり込んだ、と。そして留意すべきことに、この新しい理論では突然、合意があったということになりました。事件から一年後、彼は突然思い出したらしのです、ああそうだそういえば彼女は合意してたから。すべてに。そういえばそうだったんです。

彼はわたしに、踊りたいか尋ねたそうです。

わたしはイエスと言ったそうです。彼はわたしに、一緒に寮の部屋に行きたいか尋ねたそうです。わたしはイエスと言ったそうです。ほとんどの男は尋ねませんよ。触っていい? と。普通は、自然に起こるものです。お互いに合意して。質疑応答みたいではなくて。でも、彼によればわたしは完全に合意していたそうです。だから彼は無罪なのだと。

この理論を受け入れたとしても、会話はほとんどなかったことになりますね。彼がわたしを半裸で地面に押し倒すまで、わたしは三語しか発していないことになります。三語しか発せずに性的挿入を受けたこと、わたしは一度もありません。その晩一度でも、わたしが主語も述語も揃った会話をしたと、彼は証言出来ませんでした。だからわたしたちがあの場で「会った」と報道されても、どうしてそう言えるのか不思議に思います。将来のご参考にどうぞ。もしも女性が合意したかどうか判らない時は、彼女が主語も述語も揃った文章を発話できるかどうか確認したらどうですか。あなたはそれもしなかった。連なった意味ある言葉さえ引用できなかった。もしも彼女が発話できないのなら、触らないで。たぶん、じゃなくて、ただ、ノー、なのです。

あなたによれば、わたしたちが地面に寝そべっていた理由は、わたしが倒れたからだそうです。ちょっと待って。女の子が倒れたら、助け起こしてください。もし彼女が酔っていて歩くことが出来ず倒れたら、彼女に跨って下着を剥ぎ取って犯して手を彼女の性器に突っ込むのではなく。女の子が倒れたら、助け起こしてください。ドレスの上にカーディガンを羽織っていたら、胸を触るためにそれを剥ぎ取ったりしないでください。寒いかもしれないでしょう。だからカーディガンを羽織っていたのでしょう。あなたが体重をかけて犯している間、裸にされた彼女のお尻と足が松葉や松ぼっくりに擦られていたのなら、身体を離しなさい。

その次に起こったこと。ふたりのひとがあなたに近づいたそうですね。怖くなって逃げた、とあなたは言いました。あなたは、見つかったから怖かったんでしょう。ふたりのスウェーデン人の大学院生におびえたのではなく。あなたが「いきなり攻撃された」から怯えたなんて、馬鹿な話です。意識を失ったわたしの身体の上で、あなたがしていたことと、まるで関係がないみたいに。あなたは言い訳なしに、現行犯で捕まったのに。彼らにタックルされた時、なぜ言わなかったんですか? 「ちょっと待って、大丈夫なんだ、彼女に聞けばわかる、彼女はそこにいるから証言してくれるよ」と? あなたによれば、ついさっきわたしに同意を確認したんですよね? わたしは意識があったんですよね? 警官が到着しスウェーデン人の学生に質問したとき、そのひとは目撃したことの酷さに涙を流し、言葉が出なかったそうです。

それに、もしあなたが本当に彼らが「怖い」と思ったのなら、あなたは半裸の女性を置き去りにして、自分の安全だけを求めたことになりますね。どう考えても、理に叶わない話です。

あなたの弁護士は繰り返しこう言った。いつ彼女が意識を失ったのかも判らない、と。そうですね、もしかしたらわたしはまだ目をぱちくりさせて、完全に脱力していなかったのかもしれません。でも有罪かどうかは、わたしがいつ意識を失ったのかに拠るものではありません。そんなことは最初から関係ないのです。地面に倒されるよりずっと前に、わたしは呂律が回っておらず、同意できる状態にないほど酔っていたのだから。わたしはそもそも触られるべき状態にはなかったのです。

ブロック、あなたは言いました。「彼女が応えていないのには全然気づきませんでした。もしも応えていないと気づいたなら、すぐに止めたのに」 ちょっと待って。わたしが応えるまで[犯すのを]やめない、と考えるのなら、あなたはまだ判っていないのです。わたしが無意識のときさえ、それを止めなかったのでしょう! 

他の誰かが、あなたを止めたんですよ。自転車に乗ったふたりの男性が、わたしが動いていないのに気づいて、あなたにタックルしたんです。あなたがわたしに跨っていたとき、わたしが反応していないと、なぜ気づかなかったんですか?

あなたは言いました。[犯すのを]やめて、助けを求めただろうと。そう言いましたね。でも説明してください。どうやって助けたんですか? ひとつひとつ説明してください。知りたいんです。もし「怖そうな」スウェーデン人の学生がわたしを見つけてくれなかったら、どうなっていたか。あなたに聞いているんですよ。あなたはわたしの下着を、ブーツに通しまた着せてくれましたか? わたしの首に巻きついたネックレスをほどいてくれましたか? 広げられたわたしの足を閉じて、身体を覆ってくれましたか? わたしのブラをドレスの中に戻してくれましたか? 松葉を髪から梳き落とすのを手伝ってくれましたか? わたしの首やお尻の擦り傷が痛いかと聞いてくれましたか? わたしの友だちを探して、わたしをどこか温かく柔らかな場所へ連れていくのを手伝って、と言いましたか? スウェーデンの学生たちがそこにいなかったらどうなっていただろうかと思うと、眠ることもできません。わたしはどうなっていたでしょう? あなたはそれに答えることはできませんでした。一年経った今も、あなたはそれに答えていません。

宣誓をしてこう言うのですか。わたしがそれを求めていたと、わたしがそれを許していたと、そしてあなたの方がよく判らない理由で攻撃されたのだと。それは病的、妄想、自己中心的で、ありえないことです。あなたはどんな手段を使っても、わたしの信用を損ない、わたしの言葉を意味無きものとし、わたしを傷つけても良いのだと正当化するのですね。あなたはあなた自身を、あなたの評判を救うために、わたしを犠牲にしようと努めてきました。

わたしの家族は、松葉でいっぱいの担架に縛りつけられたわたしの頭、土にまみれたわたしの身体、目を閉じて、ドレスを捲り上げられ、暗闇の中で足の自由も利かないさまを見せられました。その後でなお、あなたの弁護士が言うのを聞かされたのです。この写真は事件後に撮られたものだから、考慮に値しない、と。そうですね、看護師は彼女の身体の中に血の滲んだ跡と擦り傷があったと言いましたが、それは指を入れたら起こることでしょう、それについてはもう認めましたから、と。わたしの妹の言葉をわたしに不利になるように使って。彼がわたしを、誘惑することに狂ったパーティーアニマルのように描写するのを聞かされ。まるで、わたしが強姦されるのを招いたかのように。電話でも呂律が回っていなかった、彼女は馬鹿で、そうやって馬鹿みたいに話すんだと。わたしの[ボーイフレンドへの]ボイスメールの中で、ボーイフレンドに報いようと言ったのだと、みんなそれが何を意味するか知っていたのだと。申し上げておきますが、わたしの報償プログラムは転移不可能なんです。特に、わたしに近づいてくる名前も知らぬ男性には。

こうしたことに、わたしの家族やわたし自身が、この裁判の間ずっと晒されてきたのです。口をつぐんで、黙って、彼がその晩のことを定義するのを眺めながら。傷つけられる、それだけでも充分です。なのにその痛みを、その重さを、その正当性を、まるで無かったことのように貶められる気持ちが判りますか。でも最終的に、彼の証拠に基づかない証言や、彼の弁護士のひねくれた論理は誰を欺くこともできませんでした。真実が勝ったのです。真実が口を開いたのです。

あなたは有罪です。十二人の陪審が、合理的疑いを超えて、あなたが三訴因において有罪だと評決を下したのです。一訴因につき12票。36の票が有罪だと告げた。100パーセント、全員一致の有罪評決です。ああやっと終わったのだ、彼はやっと自分の罪を認め、心から謝罪し、そしてお互いにより良き道を求めて歩いて行くのだと思いました。

でも、そこで、あなたの声明を読みました。

もしあなたが、わたしの内臓が怒りで破裂して死ねばいいと思っていたのなら、そこでほぼ目的を達することが出来たでしょう。そこでわたしを殺すことさえ出来たでしょう。襲撃、は偶発事故ではありません。大学のパーティーで飲みすぎて思わぬ一夜になってしまった、そんなものではありません。まだ判らないのですか。まだ、判らないみたいですね。

ここで被告の声明の一部を読み上げ、それに答えたいと思います。あなたはこう言いました。酔っていたから自分自身きちんと判断できなかったし、彼女もそうだった、と。

お酒は言い訳になりません。要素ではあったか? そうですね。けれどもわたしを裸にしたのはアルコールではありません。わたしをほとんど裸にし、わたしの頭が地面を擦るのにも構わずに指を突っ込んだのは「アルコール」ではありません。飲みすぎたのはわたしの間違いでした。でもそれは犯罪ではありません。ここにいる誰もが、飲みすぎた経験があるでしょう。あるいは飲みすぎたと後悔したひとを身近に見たことがあるでしょう。飲みすぎを後悔するのは、誰かを性的に虐待したことに後悔するのとは違います。二人とも酔っていました。けれど違いは、わたしはあなたのズボンと下着を脱がせ、あなたの身体に触り、そして逃げるということはしなかった。違いはそれです。

あなたは言いましたね。もし彼女を知りたいと思ったら、部屋に連れて行くよりも、電話番号を尋ねるって。

わたしはあなたがわたしの電話番号を聞かなかったから怒っているのではありません。もしもあなたがわたしを知ったとしても、こんな状況にはならなかったでしょう。わたしのボーイフレンドはわたしのことを知っているけれど、もし彼がわたしにダンプスターの後ろできみに触ってもいい、と尋ねたら、ひっぱたいているでしょう。こんなことを許す女性はいません。いません。その女性の電話番号を聞こうが聞くまいが、関係ありません。

あなたは言いました。周囲でみんながしていること、つまりお酒を飲むことを自分もしていいと思った、それが間違いだったと。

違います。あなたが飲酒したから間違ったのではありません。飲酒していたあなたの周囲の人たちはわたしに性的暴行を加えていましたか? 他の誰もしていなかったことをしたから悪いのです。ズボンの中で勃起したあなたの性器を、暗闇に隠れてわたしの裸の無防備な身体に突っ込んでいた。パーティーにいた人たちには見えず、守ることもできず、わたしの妹さえも見つけられないところで。ファイアーボールのカクテルを飲んでいたことがあなたの罪なのではありません。わたしの下着を、まるで飴の包み紙を剥がすみたいに剥ぎ取ってわたしの身体に指を突っ込んだ。それが罪なのです。なぜここでそんなことを説明し続けなければならないのですか。

あなたは言いましたね。裁判の中で、彼女を被害に遭わせたくなかったと。それはただ単に、自分の弁護士のやり方だったんだと。

あなたの弁護士はあなたの身代わりではありません。あなたの弁護をしているのですよ。その弁護士は信じられないような、酷い、ひとを貶める発言をしましたか? ええ、しましたね。外が寒かったから勃起したのだと。それには言葉を失いました。

あなたは言いましたね、高校や大学の学生のために、「大学のキャンパスにおける飲酒文化やそれに伴う奔放な性の風潮について、自分の経験をもとに問題提起するプログラムを作っているところ」だと。キャンパスにおける飲酒文化について問題提起する。ここで問題になっているのはそれですか? わたしが過去一年戦ってきたのはその問題だと思っているのですか? キャンパスにおける性的暴行や、強姦や、相手が合意しているかどうか見定めることではなくて? キャンパスにおける飲酒文化。ジャックダニエルに溺れればいい。スカイ・ウォッカに溺れればいい。飲酒のことについて話したいのなら、アル中の告白会に行けばいい。飲酒の問題と、飲酒して誰かと強制的に性交しようとすることの違いが、判らないんですか? 飲酒を減らそう、じゃなくて、女性に敬意を払うことを示したらどうですか。

飲酒文化とそれに伴う奔放な性の風潮。それに伴う。まるで副作用みたいに、まるでハンバーガーについてくるフライドポテトみたいに。奔放さ、が何に関係あるんですか? ブロック・ターナー、飲み過ぎとそれに伴う性の奔放さにつき有罪。そんな記事見たことありません。キャンパスにおける性的暴行。あなたが作るべきパワーポイントのプレゼンテーションは、そこから始まるべきでしょう。

もう十分に説明しました。肩をすくめ判らないふりをすることは、もう出来ません。危険信号が出ていなかったふりをすることも出来ません。なぜ自分が逃げ出したのか、知らないふりも出来ません。あなたは、害を与えようという意図を持ってわたしに暴行を加えた罪で有罪となりました。それなのに自分で認めるのは飲酒していたことだけですか。アルコールのせいで悪いことをした、人生が変わってしまった、というのですか。自分自身の行為に責任を持つことを学んだらどうですか。

それから、あなたは言いました。みんなに伝えたいと。一晩の飲酒で、ひと一人の人生が台無しになると。

ひとり分の人生が台無し。ひとり、ひとつ。あなたの人生だけ? わたしの人生を忘れていませんか。言い直してあげましょう。一晩の飲酒で、ふたりの人生が台無しになるんです。あなたの人生と、わたしの人生。あなたが原因で、わたしは結果です。あなたがわたしをこの地獄にひきずりこんだ。あなたがわたしを、あの夜に、何度も、何度も、何度も連れ戻した。わたしたちふたりの塔を壊したのはあなたです。あなたが崩れたと同時にわたしも崩されたのです。あなたの受けたダメージは具体的でしょう。地位も、学位も、入学資格も失った。わたしの受けたダメージは内的で目に見えないもの。それをわたしは抱えています。あなたはわたしから価値を奪い、プライバシーを、力を、時間を、安全を、親密な関係を、自信を、声を、奪ったんです。今日まで。

ひとつわたしたちに共通しているのは、ふたりとも朝起きることができない点ですね。痛みは今に始まったことではありません。あなたが、わたしを被害者にしたのです。新聞ではわたしは「意識を失った酩酊した女性」とだけ書かれています。それだけ。しばらくの間、わたしは自分がそれだけの存在なのだと信じました。わたしの名前、自分が誰であるかを学びなおすよう、自分に強いなければなりませんでした。自分はそれだけの存在ではない、と。わたしはただの、ダンプスターの後ろで見つかった社交パーティーの酔っ払った被害者ではない、一方あなたは名門大学の全米屈指の水泳選手で有罪が立証されるまでは無実、それに失うものが沢山ある。わたしは取り返しのつかない傷を負わされた人間です。自分に何らかの価値があるのか、一年間探り続けてきました。

わたしの独立心、自然に湧き出る喜び、優しさ、これまで楽しんできた落ち着いた暮らしは、跡形もなく歪められました。わたしはひきこもり、怒りっぽくなり、自虐的で、疲れやすく、イライラし、空っぽでした。孤独は時には耐え難いものでした。あなたは、あの晩の前にわたしが持っていた人生を返してくれることもできないのです。

あなた自身の評判が台無しだと心配しているそうですが、わたしは毎日スプーンを冷蔵庫に入れて冷やしています。起きた時、泣きすぎて腫れた目にスプーンを当てるために。そうでないと、世界がよく見えないのです。毎日仕事には一時間も遅れ、涙が抑えきれなくなると言い訳して持ち場を離れて階段に出て…仕事場のビルでいちばん安心して泣けるのは階段なんです。傷が深すぎて辛すぎて仕事を辞めなければなりませんでした。毎日を生きることさえ、もう不可能だったからです。貯金していたお金を使ってできる限り遠いところへ逃げたりもしました。

夜は5歳のこどもみたいに、電気を点けたままでないと眠ることができません。誰かに触られる夢、覚めることのできない夢を見るから。だから太陽が昇るまで待って光の中でやっと安心して眠れるんです。三カ月ものあいだ、朝の六時まで眠れませんでした。

以前は自立していたことに誇りを感じていたのに、夕方散歩に出ることも怖くなってしまいました。友だちと一緒に飲みに行くことさえ怖い。本当なら安心できるはずなのに。小さな一枚貝みたいにいつも誰かにくっついていないと安心できなくて、ボーイフレンドにいつもそばについていてもらい、横で眠ってもらい、守ってもらわなければならなくなりました。こんな風に弱くなるなんて、恥ずかしいことです。おどおど、ビクビク怯えながら人生を生き、すぐに逃げこもう、守りに入ろうとし、怒りっぽくなって。

あなたにはわからないでしょう。わたしはまだ弱っているけれど、せめてここまで自分を取り戻すにも、どれだけもがいてきたか。何が起こったのか。それを話すだけでも、八カ月かかりました。ともだちと話すことすらできない。周りのひと、誰とも。このことを持ち出されるたび、ボーイフレンドや家族に対してさえ、叫び声を上げました。わたしに何が起きたのか、あなたは決して忘れさせてくれない。裁判の聴聞のあと疲れすぎて口を開くこともできませんでした。疲れきって、言葉も出ず。家に帰って電話をオフにし、何日間も口を開きませんでした。あなたがわたしを送りこんだのは、ひとりぼっちの惑星でした。新しい記事が出るたびに、町中がわたしのことを、襲われた女の子と知るだろう、と不安にとらわれました。同情など欲しくなかったし、自分のアイデンティティに「被害者」が含まれることを、まだ受け入れることができずにいました。あなたのせいで、わたしにとって、育った街さえも居心地の悪い場所になったのです。

いつか、あなたは救急車にかかったお金やセラピーにかかったお金を返してくれるかもしれません。でも、眠れない夜を返してくれることはできません。映画を観ていて女性が傷ついたときには、身を投げ出して泣き崩れてしまう。控えめに言っても、他の被害者たちの境遇に胸が張り裂けてしまうから。ストレスで痩せ細り、誰かに痩せたと言われたらたくさんジョギングしているんですと嘘をついて。触られたくない時もあります。自分は弱くなんてないのだと、いろんなことができる、全き一人の人間なんだと、ただ色を失った弱きものではないのだと、再び学び直さねばなりませんでした。

もうひとつ言いたいこと。あなたがわたしに与えた傷や数え切れないほどの涙なら、我が身に引き受けることもできましょう。けれど妹が傷つくさまを見るとき、学校での勉強にも追いつけなくなり、喜ぶことも、眠ることも出来なくなり、息をすることもできないほどに電話の向こうで泣き咽び、あの日わたしをひとりにしたことをごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいと言い続け、あなたが感じているよりずっと大きな罪悪感をわたしの妹が感じているのを見ると、あなたを許すことは出来ません。あの夜、妹を見つけようとして電話をしたけれど、あなたが先にわたしを見つけたのでした。あなたの弁護士の最終弁論の出だしはこうでした。「姉は大丈夫と言ったと彼女の妹は言いました。姉妹なのだから誰よりよくわかっているでしょう」と。あなたは、わたしの妹の言葉をわたしを口撃する道具に使おうとしたのです。あなたの攻撃のやり方は脆弱で最低、見ていて恥ずかしくなるほどでした。彼女に触らないでください。

あなたが今日大きな傷を受けるのに、一方でわたしは助かったのだと、傷つかずに浮上したのだと、今日わたしは勝利の彼方へ去っていくのだと考えているなら、間違いです。誰も勝った人はいません。わたしたちはみんなこのあまりにも大きな苦しみの中に何らかの意味を見出そうとし、疲れきっているのです。

あなたは、こんなことを、決して、わたしに、するべきではなかった。そして、こんな風にわたしを戦わせ、あなたはこんなことを決してわたしにするべきではなかったと言わせるほどに、戦いを長引かせるべきではなかった。でもわたしたちは今ここにいる。既に傷はつけられた。誰もそれを元に戻すことはできない。そして今、わたしたちには選択肢があります。このことで互いの人生を台無しにすることだって出来る。わたしは怒り続け傷つき続け、あなたはそれを否定し続けることもできる。あるいはそれに正面から向かい合って、わたしは痛みを引き受け、あなたは罰を引き受け、互いにまた歩き続けることもできるのです。

あなたの人生はまだ終わりではありません。自分の人生を書き直すのに、まだ何十年もあります。世界は広い。パロ・アルトの町よりも、スタンフォードよりも。そしてそこであなたも、誰かの役に立ち幸せに生きる、そんな場所を作り出すことができる。今、あなたの名前は汚れている。だからわたしはあなたに言いたいのです。新しく名前を築き直せばいい、世界のためになることをすればいい、みんながあっと驚くような。あなたは頭もいいし声を届かせることもできる、心だってあるのでしょう。それを賢く使いなさい。ご家族を愛しておられるのでしょう。それだけでも、どんなことも乗り越えていける。わたしの家族も、このあいだじゅうずっとわたしを支えてくれました。あなたの家族もあなたを支え、また歩き出していくでしょう。

信じています。いつの日か、あなたもこのことをもっとわかってくれると。より良い、もっと誠実なひとになって、こんなことがもう二度と起こらないように、この物語をもっときちんと使えるように。あなた自身が癒されるよう、あなた自身の人生を築き治せるよう、あなたの旅をわたしは心から応援しています。なぜなら、それだけが、お互いを助け歩いていける道だから。

ここで、量刑について述べます。保護観察官の報告書を読んだ時、信じられませんでした。怒りに燃え、それはやがて、深い悲しみに沈みました。わたしの声明は歪められ、文脈からかけ離れたところで切り取られていました。この裁判でわたしは懸命に闘いました。その結果を、保護観察官のたった15分の聞き取り、しかもそのほとんどがわたしが司法制度について抱いていた質問に答えるのに費やされた15分の聞き取りで、矮小化されるなど受け入れることができません。このことにおいて、文脈は重要です。ブロックはまだ声明を出していませんでしたし、彼の言葉をわたしはまだ目にしていませんでした。

この一年というもの、わたしの人生は立ち止まり、怒りと苦しみ、不安に苛まれてきました。わたしが耐えるのを強いられた不公正を、陪審員の方々が正してくれるまで。ブロックが罪を認め、後悔の念を示し、早期に和解を申し出ていたのなら、彼の誠意を考慮して量刑を軽くすることも考えたでしょう。そして感謝の心を持って、互いの人生をまた歩み出すことも出来たでしょう。けれども彼は裁判で戦うことを選びました。わたしの私生活やあの日の性的暴行について公の場で事細かに根掘り葉掘り問い詰め、傷に侮辱を上塗りすることを選びました。一年もの、説明しがたい、必要のない苦しみにわたしとわたしの家族を陥れた彼は今、その結果に直面すべきなのです。罪の有無に挑戦し、わたしの痛みを衆目に晒し、正義が下されるまでこんなにも長い道のりを歩かせたことの。

わたしは保護観察官に言いました。ブロックが刑務所でぼろぼろになることを望んではいない、と。けれども、刑務所に入るべきではない、とは言いませんでした。保護観察官の下した推薦、郡留置場で一年以下の禁錮という推薦は、ちょっとしたおしおきであり、彼の暴行の深刻さ、わたしが耐えることを強いられた苦しみの結果を嘲笑うかのような甘い措置です。わたしはまた、保護観察官にこう言いました。本当に望んでいるのはブロックにわかってもらうこと、理解してもらうこと、悪いことをしたのだと認めてもらうことなのだと。残念ながら、被告人の声明を読んだ後、わたしはとてもがっかりました。彼は誠実な後悔の念や自分自身の行為の責任を受けいれていません。裁判を受ける権利があることは理解しますが、十二人の陪審員が全員一致で三つの重罪に有罪評決を下した後でも、彼が認めたのはアルコールを飲んだこと、それだけです。

自分自身の行為の責任をきちんと取れない人には、量刑の軽減を受ける資格はありません。性の奔放さ、などという言葉を使って強姦の重さを薄めようとするなんて、極めて許しがたいことです。強姦の定義そのものが、奔放さの不在を含んでいます。合意がないから強姦なのです。その違いさえ彼が判っていないのは、恐ろしいことだと思います。

保護観察官は、被告人が若く、犯罪歴がないことを考慮しました。わたしが思うには、彼は自分がしたことが悪いことだと理解できる年齢です。この国では、18歳になると戦争に行くことが出来ます。19歳にもなれば、誰かを強姦しようとした罪の責任を取るに足る年齢です。彼は若いけれど、自分のしたことが間違っていると判っていい年齢でしょう。

これが初犯であることが軽減事由となることはわかります。その一方で、わたしたちは社会として、初犯の強姦ならみんな許す、指を使った強姦ならみんな許す、そんなわけにはいきません。そんなのおかしいでしょう。強姦という罪の深刻さは、明白に伝えられねばなりません。試行錯誤で強姦って悪いことだと学んでいく、そんな文化を作るわけにはいかないのです。性的暴行の結果は重大でなければなりません。その罪の重さと刑罰への恐怖ゆえに、お酒に酔った時ですら判断力がはたらくように。暴行をしないよう予防線を張るように。ブロックが名門大学のスター・アスリートである事は、量刑の減免を受ける資格と見做される理由になりません。むしろ、社会的にどんな階級に属するにせよ、性的暴行は犯罪なのだという強いメッセージを送る機会とするべきでしょう。

保護観察官は、彼が頑張って勝ち取った水泳の奨学金を諦めねばならなかったことを考慮に入れました。もしもわたしがコミュニティ・カレッジ[訳注:短期大学]の運動選手ではない男に襲われていたら、その人の量刑はどんなだったでしょうか? 特権を持たない階級の初犯の加害者が三つの重罪で起訴され、飲酒していたこと以外は自分の責任を全く認めなかったとしたら、その人の量刑はどんなだったでしょうか? 彼がどれだけ速く泳げるかは、彼がわたしにしたことの影響を軽減する理由にはなりません。

保護観察官はこう言いました。この事件は、他の類似した事件とくらべて、被告人が酩酊していた事由により深刻性が少ないと考えられる、と。深刻ですよ。もうそれしか言えません。

彼は一生、性犯罪者として登録しなければなりません。これは満了することはありません。同様に、彼がわたしにしたこともいつか期限終了するなんてことはありません。何年か経ったら消えて無くなる、なんてことはありません。それはわたしに永遠に残り、わたしのアイデンティティの一部となり、わたしが歩いていくやり方を、わたしが残された一生を生きるやり方を、永遠に変えてしまったのです。

一年が過ぎ、彼にはたくさんの時間がありました。精神科医に会いましたか? この一年間、彼が成長したのだと見せてくれる証拠はありましたか?もしもプログラムを始めたいというのなら、それを示すために何をしましたか?

禁錮の間、彼が自分の人生をやり直せるよう、十分なセラピーや手段を与えられることを望みます。大学での性的暴行について、彼が自ら学ぶことを要請します。適正な罰を受け止め、よりよい人間となって、再び社会に戻れるよう全力を尽くすことを望みます。

最後に、お礼を言いたいのです。あの朝、わたしが病院で目覚めた時にオートミールを作ってくれたインターンの方に。わたしが目を覚ますのを傍で待っていてくれた副検事に。わたしをなだめてくれた看護師たちに。決めつけることなくわたしの話に耳を傾けた刑事に。いつも変わりなくわたしの傍で支えてくれた人たちに。傷つきやすさの中に強さを見出すよう教えてくれたわたしのセラピストに。わたしを理解し、優しくしてくれたわたしの上司に。痛みを強さに変えることを教えてくれたわたしの素晴らしい両親に。もう一度笑顔になることを思い出させてくれたわたしの友人たちに。我慢強く愛情深いわたしのボーイフレンドに。わたしの心の半分である愛する妹に。決してわたしを疑うことなく疲れも知らず戦ってくれたアレイラ[副検事]に。この裁判に関わったすべての人の、お時間と配慮に。わたしに渡すようにと担当検察官に励ましの葉書を送ってくれたこの国中の女の子たちに。わたしを気遣ってくれた、たくさんの顔も名前も知らない人たちに。そして最も大切なことに、まだお目にかかっていないけれど、わたしを助けてくれたふたりの男性に。この物語にもヒーローがいるのだと思い出せるよう、ふたつの自転車の絵を描いて、ベッドの上に貼って眠っています。助け合うこともできるのだと。これらの人々を知ることができたこと、彼らが守ってくれている、愛してくれていると感じたこと、わたしは決して忘れないでしょう。

そして最後に、世界中の女の子たち、わたしはあなたと共にいます。ひとりきりだと感じる時、わたしはあなたと一緒にいます。人々があなたを疑い、信じてくれない時、わたしはあなたと一緒にいます。あなたと一緒に、毎日、戦っています。だから、戦うのをやめないで。わたしはあなたを信じているから。灯台は島じゅうを駆け回って助けを求める小舟を探すことはできません。ただそこに立ち、光を放っています。わたしもすべての小舟を救うことはできないけれど、今日ここでお話ししたことで、小さな光を受け取ってくれたらと願っています。ほんの少しでもいい、知ってください。あなたは沈黙を強いられることはないのだと。正義が勝つこともあるのだと。わたしたちも何かを変えることができるのだと。そして、たくさん、知ってください。あなたは大切な人なんだと。疑いもなく、誰もあなたに触れることなんてできない。あなたは美しい。あなたは価値のある存在。敬意を受け、否定されることなく、毎日、一秒一秒、あなたには力がある、誰もそれをあなたから奪い去ることはできない。世界中のすべての女の子へ。わたしはあなたと共にいます。

ありがとうございました。


(被害者の声明文原文はこちらで読めます)

 

author : watanabe-yo
| ことばの力、法の力 | comments(7) |

この記事に関するコメント
葉さん、訳して下さってありがとう。
状況は違うけれど、私も似た経験をしたことがあるので、身体中を掻き毟りたくなるような衝動を覚えました。
何をしても、どんなに他人を傷つけても、とんでもない言い訳をして自分を正当化する人っているよね…。
有望なアスリートであることって、犯した罪の重大さとは関係ないと思います。情けないです。
| ねえねえ | 2016/06/13 12:30 PM |
葉さん、ありがとう。
| アイドル | 2016/06/13 4:26 PM |
ねえねえさん

そうでしたか....どう考えても加害者が悪い、被害者は何も悪くない、なのに被害者が受ける傷の深さと、性犯罪の罰の軽さを考えると.....世界がちゃぶ台だったらそっくりそのままひっくり返したくなります。この事件は米国で注目を浴びています。判事のリコールに持ち込むことで、一つの前例を作りたいと思っています。


アイドルさん

読んでくださって、ありがとう&#128150;
| 葉 | 2016/06/14 1:17 AM |
葉さま。
翻訳してくださりありがとうございます。
あぁ…言葉がありません…
私の妹は妻子ある男性(妹はその男性に妻子があることを知りませんでしたが…)と恋仲になり、冬の寒い夜、居酒屋で会ってる時にその男性と口論になり店を飛び出して、海に落ちて死にました。お酒が入ってたせいで足元がおぼつかなかったからでしょう…
だから、この手のゲスな輩には激しい嫌悪感があります。死ねばいいのにと思う。
私自身は殺してやるつもりでその男性の家に行きましたが、相手の奥さんや娘さんを見たら、とてもできませんでした…
だって、その奥さんや娘さんもとても傷ついているのが分かったから…

この事件でも妹さんがとても傷ついていらっしゃいますね…
多分本人は振り返りたくもないだろうに、これほどの勇気を振り絞れるのは、妹さんをこそ救いたいのではないでしょうか…
「正義が勝つこともあるのだ」という言葉に、今の世界がどれほど狂ってるのかということがわかります。
正義は絶えず勝たなくてはいけません。
| EIKI | 2016/06/15 9:22 PM |
こんにちは。

私は日本在住の男性です。私の身の回りでも、女性を被害者とする性犯罪が頻繁に発生しています。そして、私はそのことをいつまでも受け入れることができずにいます。

こちらの文章を拝見して、決して現状を受け入れるべきではないのだと改めて確信することができました。

加害者が自分の行為の意味を正しく理解できますように。
被害者の方とそのご家族ご友人に、少しでも平穏な時が増えますように。

末尾になりましたが、葉さんが貴重なお時間を割いてこの文章をご紹介くださったことに心から感謝させていただきます。ありがとうございました。
| 匿名 | 2016/06/16 10:45 AM |
この長く苦しい読むのもツライ文章を訳してくださりありがとうございます。この文章を翻訳することはどれだけ恐ろしく苦しい難業だったかと思います。
被害者が立ち直れて良かった。すべての傷は傷跡を残しているでしょうけれど。周囲への愛、一人で戦う人への共感を持てるほどに優しい心を持てるほどに立ち直れて良かった。表現が拙く申し訳ないです。
読んでいて苦しく息も出来ないほど吐き気がするほど辛いのに、それを最後に救ってくれたのは被害者の文章です。
本当に心の底から被害に遭われた方の手を取ってただ握っていたい。
けれど、その代わりに、私もあなたが一人で暗闇に堕ちそうにもがく瞬間に心をそのかたわらに寄り添わせていたいと祈ります。

加害者への有名大学の有名人、能力の高いことなどに対する温情、非常に間違った刑の軽減は、加害者のために全然ならないことでしょう。
その軽減は加害者をもっと間違った道へと誘導するだけの罠のようなものだと思います。
被害者も傷つけ、いずれ加害者も傷つくことになる判決だと確信します。
その時、減刑をした人間は絶対にその責任を取らなければいけない。
たとえ、判事がリコールを受けたとしても、減刑の責任からは一生逃れられない。なぜなら自分の頭で考えて下したことだから。
加害者に罪の深さを教えてあげなかった。有名大学の有名人だから減量した、そのこと自体の罪深さが判事だった人間の背中にも覆いかぶさってくるのです。
なぜなら加害者の罪を償う権利を奪ったからです。

私はこの文章を読んだだけで震えています。吐きそうです。冷や汗が出ます。
実際の出来事、犯罪その後の裁判も犯罪といっていいでしょう。そのことが現実に起きたと考えたくないほど恐ろしいです。走って逃げたいです。

葉さん、あなたは原文で理解することができるのです。その上に翻訳することは被害者の心に入って理解してこの地獄のような事件に入り込んでいかなければならないことだったでしょう。
もう止めたかったこともあったでしょう。あなたの勇気と努力に感謝します。あなたは強い人だとは思っていますが、この翻訳があなたに残したものがあなたを苦しめたり傷つけたりしないよう心から願っています。ありがとうございました。
| かえみる | 2016/06/17 2:43 PM |
EIKIさん

そうでしたか。妹さんの場合は事情は異なれど、EIKIさんやご両親、また相手の方のご家族も断腸の思いをなさったことでしょう。妹さんも.....。そしておそらくは相手の方も。 

この事件で加害者ブロックや何かを学んでいるかどうか、今のところは見えません。でも多くの人々が動かされたのは事実。先ほど加害者の声明や、彼の声明と他者の証言との矛盾についてもアップしました。この後も関係文書をアップする予定です。どうしたら人の(特にこのトピックの場合は、女性の)尊厳を男性のそれと同等に大切に考えられる社会にできるか、ご一緒に考えられたらと思います。


匿名さん

コメントをどうも有難うございます。日本でも信じがたい性暴力が頻発していますね。性犯罪者の登録を義務付けないあたり、日本は米国よりも加害者に甘すぎると感じます。

自分は現在、女性の身体(&一応、女性というアイデンティティ)で生きていますが、これは世界の現状の勉強のためだと思っています。そしてこれまでの人生で見聞し考えてきた限り、この不平等は女性にも男性にも負の影響を与えていると思います。

加害者の声明と、その他の情報をアップいたしました。これから、加害者の父親の判事への手紙や(あまりの無神経ぶりに、米国副大統領までも激怒させた手紙です)、その手紙に対する「別の父親」からの公開書簡も近日中にアップします。

なぜ加害者が、あんな風に考え行動する環境があるのか。その一方で、上記「別の父親」や匿名さんのように、「これはおかしい」と考える男性もいる。(また、女性も必ずしもみんなが被害者の味方ではありません。ただ、同様の被害に遭った人が多いので、被害者の心理に理解を示す人の割合は圧倒的に多いけれども。)女性の中でも「こんなことはおかしい」と思う人たちがいる。どうしたら変えていけるか、それぞれの場所で、それぞれに、また共に、考え、行動していければと心より願っています。またおしゃべりいたしましょう。


かえみるさん

そうなのです。その通りだと思います。

この判事はひどすぎる。そして、被害者に対して連帯の意を表したり、あるいは被害者へのセラピーを申し出たり、ということを一切行っていないスタンフォード大学も、無垢ではないと思います。被害者家族の友人である、スタンフォード大学ロースクールのミシェル・ドーバー教授が、果敢にもスタンフォードに対して、またペスキー判事に対して、責任を問う戦いを続けておられます。日本語を読むわたしの友人たちやTWを通して広められる人たちにも、「女性に対する暴力」の構図という文脈で、この事例を知ることで、よりきちんと考え、対話をする機会を持っていただけたら、と思っています。

それと、大丈夫、自分はとても強いです *('v' 誰かのために行動することで......例えばこの場合は、被害者の声を届けることで、同じような目に遭ったことのある方に、勇気と「一人ではない」ということを伝えたかった....それをすることで、自分も力をもらえます。

この事件は、量刑の軽減度合いの異常さという点で注目を浴びました。内容から言えば、そしてこれはそもそもそれ自体が異常なのですが、こうした被害は日本でも米国でも他の国でも沢山あります。この事件が量刑判決の異常さで注目を浴びていることで、そもそもこんなことがある社会は異常であり、何かが変わらねばならないのだ、という意識がもっと波及するようになればと心から願っています。そうした変化の触媒の一要素にでもなれれば、とも心から願っています。

葉より。
| 葉 | 2016/06/20 12:36 PM |
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渡辺 葉
NY&NJ attorney
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